虫歯や歯周病などで歯を失った場合の治療法は3種類あり、入れ歯とブリッジ、インプラントです。この中でも入れ歯は残っている歯や身体に大きな負担をかけることなく作成できます。
また、入れ歯は失った歯の本数によって、部分入れ歯か総入れ歯かが決まります。その他にもノンクラスプデンチャーや金属床義歯など、より噛みやすさや見た目に着目したオーダーメイドの入れ歯を作成することも可能です。
当院の入れ歯治療の特徴
患者様のお口に合った入れ歯を提案
加納歯科では患者さまの要望をお聞きした上で、最適な治療方法をご提案します。初めて入れ歯を作成される場合は、現在のお口の状態からどのようなものが適しているかを総合的に判断します。治療を開始する前には入れ歯のメリット・デメリットについて詳しくお話しをさせていただきます。
また、すでに入れ歯を使われている場合は現在の入れ歯でお困りなことはございませんか?
- お食事で思うように噛めない、痛い
- 入れ歯が気になって口を開けて笑えない
- 入れ歯が合っていないことがストレスに感じる

入れ歯は日々の日常生活において、密接に関わりのあるものです。
もし入れ歯に関して上記のようなお悩みがあれば、ぜひ当院に一度ご相談ください。
そして、治療後は3ヶ月から6ヶ月に1回を目安に歯科検診にお越しください。かみ合わせや入れ歯の状態をチェックし、問題があればすぐに対応します。
入れ歯を長く使ってもらうために充実したサポートを実施
より噛みやすく食事がしやすい違和感のない入れ歯に仕上げるためには、ただ作製するだけではなく細かな調整を何度も繰り返します。
可能な限り患者様のご要望やニーズに合った入れ歯を作製したいと考えておりますので、見た目はもちろん使用感についてもご希望があれば、何なりとお申し付けください。
また、作製と調整だけでなく、入れ歯を使っていただいてからのフォローにも力を入れています。入れ歯を作って終わりではなく、長く使い続けて食事を楽しんでいただきたい、日常の生活を快適に過ごしていただきたいというのが当院の願いです。

院内の歯科技工士と連携
加納歯科には院内に歯科技工室が設けられており、そこで歯科技工士が入れ歯を作製しています。
口腔内スキャナーなどで取得したデータを元に、院長と歯科技工士がしっかりと打ち合わせをしながら、患者様のお口に合った仕上がりを目指して作製を進めます。
院内に技工室があることで、製作時間を大幅に短縮することが可能で、患者様に入れ歯をすぐにお渡しすることが可能です。
また、当院のスタッフである技工士が製作を行いますので、より精度の高い入れ歯を提供することが可能です。 完成後も入れ歯がお口に合わなくなった場合は速やかに調整しますので、お気軽にご相談ください。

当院が扱う入れ歯について
当院は基本的には保険診療の入れ歯を患者様に提供しております。
事前に希望をヒアリングしたり、噛み合わせなどを含めた患者様のお口の状態のチェックをすることで、患者様の希望に合った仕上がりを目指します。
患者様毎に入れ歯で重要視したいポイントは異なりますが、保険診療の範囲内でしっかりと噛めて長持ちする入れ歯を実現できれば、長期で見ても費用の負担を軽減でき、患者様にとってのメリットが大きくなります。
金属のバネがない「ノンクラスプデンチャー」
ノンクラスプデンチャーとは、部分入れ歯に付いているクラスプと呼ばれるバネがないタイプの入れ歯です。通常バネは金属製ですが、ノンクラスプデンチャーは歯茎と同じ色の樹脂を使用しているため、ほとんど目立ちません。また、従来の部分入れ歯に比べると適合も良く、金属のバネによる締め付けなどもないため違和感を感じづらいです。

標準料金(税込み) | 治療期間目安 | 治療回数目安 |
¥100,000 ~ ¥120,000 | 3-6週間 | 5-6回 |
金属床義歯
金属床義歯とは、入れ歯の内側にあたる部分を金属で作った入れ歯です。本来は入れ歯の内側の部分は樹脂でできていますが、強度を確保するための厚みが必要になります。その結果、樹脂が当たる歯肉に痛みや違和感を感じることがあり、その都度調整が必要になってしまうのです。樹脂に比べると金属は薄くすることが可能で、さらに熱も伝わりやすいため食事を楽しめるというメリットもあります。
加納歯科では、2種類の金属を使用しています。

チタン
チタンは軽量で腐食しにくく、汚れのつきにくい金属です。さらに、体に対して親和性も良く、金属アレルギーも出にくいというメリットがあります。
加納歯科では、2種類の金属を使用しています。

コバルトクロム
金属床の入れ歯において最も歴史のある金属で、多くの症例に使用されてきました。プラスチックに比べると薄く、熱も伝えやすいですが、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

レジン床
口の粘膜に触れる部分がプラスチックで作られた入れ歯です。ほとんどの症例に対して使用することができます。割れたり欠けたりした時、修理がしやすいこともメリットです。また、保険適応の入れ歯なので安価で製作することができ、患者様にとっては経済的なメリットがあります。

耐用期間目安 | 治療期間目安 | 治療回数目安 |
2年 | 3週間 ~ 6週間 | 5回 ~ 6回 |
マグネットデンチャー
マグネットデンチャーとは磁力で固定をする入れ歯のことです。歯を削って根の部分に磁性金属を取り付けて義歯側に磁石を埋め込みます。磁力で入れ歯を固定するので金属のバネが不要です。そのため、入れ歯を装着していることが気づかれにくくなります。安定感があり、使いやすいことも特徴です。見た目が気になるという方にはおすすめの治療方法です。

耐用期間目安 | 治療期間目安 | 治療回数目安 |
2年 | 3週間 ~ 6週間 | 5回 ~ 6回 |
入れ歯の治療の流れ
入れ歯を作成するにあたっての手順をご説明します。
カウンセリング
まずはカウンセリングを行なって、治療に対する希望や不安をお伺いします。患者様によっては身体の健康状態を確認させていただくこともあります。

検査・診断
まずはお口の中全体の様子を審査し、適切な入れ歯をご提案します。歯の無い部分だけでなく、残っている歯の状態も確認していきます。また、虫歯や歯周病の有無を確認し、必要な場合は先に虫歯や歯周病の治療を行います。

治療方法の説明
検査結果をもとに治療プランを作製して、お口の状態や治療内容・治療期間・費用を説明させていただきます。わからないことがあればその都度ご質問ください。

印象採得
ぴったりと合う入れ歯を作成していくためには、印象採得がかなり重要です。印象採得は型取りのことで、粘土のような材料をお口のサイズに合ったトレーナーに盛り、歯や粘膜の状態を記録することです。保険適用外の入れ歯を作成する場合は、より精密な型取りを行うこともあります。
歯科技工士との連携
型取りによって作成された石膏模型を元に、院内の歯科技工士が入れ歯を作成していきます。
入れ歯は粘膜の部分も再現する必要があるため、適合の良いものを作成するためには歯科医師と歯科技工士の連携が重要になります。ワックスで作成された仮の入れ歯が出来上がった段階で一度患者さんのお口の中に合わせて、問題なければ正式な入れ歯の作成に移っていきます。

完成・調整
完成した入れ歯をお口の中に入れて、必要に応じて調整を行います。
入れ歯は完成したままの状態で使い続けることは難しく、粘膜の部分が入れ歯のプラスチックに当たって痛くなることや、日々の取り外しで歯に引っかけるクラスプという部分が緩くなってきます。そのため、定期的に歯科医院を受診し、入れ歯の状態がきちんと合っているかを歯科医師に確認してもらい、調整を行います。また入れ歯を快適に使い続けていただくために、定期的なメンテナンスをご案内しています。メンテナンスでは入れ歯の調整のほか、虫歯や歯周病のチェック、クリーニング、ブラッシング指導を行っています。

入れ歯治療に関するよくある質問
入れ歯のお手入れを怠ってしまうと、口臭が発生しやすくなり、お口の中の衛生環境が良くないために口内炎が出来やすくなってしまいます。毎食後は入れ歯用の歯ブラシを使用し、流水下でよくこすり洗いをしましょう。また、就寝中は水と入れ歯洗浄剤を入れたコップなどに浸けておくようにすると、こすり洗いだけでは落ちきれない汚れを落とし、除菌効果も期待できます。
入れ歯が外れやすいときの対処法は?
入れ歯が外れやすい原因はいくつかあり、部分入れ歯の場合は歯にかける金属のクラスプが緩くなること、またはクラスプのかける歯自体に問題があることがあります。総入れ歯の場合は、歯茎が痩せてきて入れ歯の内面が合わなくなってきていることが多いです。
入れ歯に原因がある場合はまずは調整を行い、それでも改善が難しい場合は入れ歯を新しく作り直します。歯に原因がある場合は、保存できる場合は処置を行い、保存が難しい場合は抜歯になることもあります。
別の歯科医院で作った入れ歯を修理できますか?
可能です。入れ歯がお口に合わなくなった際や、破損した際は気兼ねなくご相談ください。
入れ歯は徐々に合わなくなるものですか?
合わなくなります。身体の変化に合わせて調整が必要になりますので、定期的な通院を続けていただければと思います。
何歳くらいまで治療が可能なのですか?
何歳までという制限はありません。いつでもご相談ください。
入れ歯の使用感に慣れるにはどれくらいの期間がかかりますか?
個人差がありますが、3週間から2カ月ほどで慣れると思います。ただ患者さまの感覚次第では、いつまで経っても慣れない場合もあるかもしれません。