歯の健康を守るために予防歯科を
当院では、皆さまのお口の健康をお守りするために予防歯科に力を入れています。
定期的な検診やクリーニングで虫歯や歯周病を未然に防ぐことで、歯を長く健康に保つことが可能です。
一度削った歯は元に戻らないため、予防することがとても重要だと考えています。
治療に比べ、予防は経済的負担も少ないので、患者様にとって多くのメリットがあります。
たとえば、ご自身の歯で食事を楽しみ、見た目の美しさを維持できることはメリットが大きいです。

当院では、患者さま一人ひとりの歯を守り、健康的で快適な生活を送れるようサポートいたします。将来「あのとき歯科医院に行っておけばよかった」と後悔しないためにも、ぜひ早めの定期検診を受けましょう。
歯科医師が対応します
当院の予防歯科では、歯科医師が中心となりお口の健康をサポートし、事前検査からクリーニングまで一貫して担当いたします。
そうすることで患者様のお口の状態を正確に把握でき、適切なサポートが可能です。
また状況によっては歯科衛生士がクリーニングを行うこともあり、チーム一丸となって患者様の予防歯科に取り組んでおります。

予防歯科の効果を高めるには、患者様ご自身のセルフケアがとても重要です。
当院では患者様の意識を高めるために、歯周病や歯槽膿漏の資料をお渡し、次回来院時期のお知らせはがきの送付をおこなっています。
また患者様とのコミュニケーションを大切にしています。些細な疑問や不安なことでも、遠慮なくお話しいただける雰囲気づくりに取り組んでいます。
当院が行う予防歯科メニュー
歯周病検査
レントゲン検査では目で見ることのできない歯槽骨などを確認します。
歯の周囲の骨が全体的に吸収しているか、部分的に吸収しているか、病巣があるかなどが分かります。また歯周治療を受けた後は、治療前と治療後の比較にも役立ちます。
レントゲン検査
レントゲン検査では目で見ることのできない歯槽骨などを確認します。
歯の周囲の骨が全体的に吸収しているか、部分的に吸収しているか、病巣があるかなどが分かります。また歯周治療を受けた後は、治療前と治療後の比較にも役立ちます。

唾液検査
唾液検査はお口の中の環境やリスクを知るための検査です。専用のキットを使用し、少量の唾液を採取し、容器に入れます。
所要時間は5分程です。
痛みもないので、安心して手軽に受けられます。
歯周ポケット検査(プロービング検査)
専用の器具を用いて、歯周ポケット(歯茎の溝)を計測します。
歯周ポケットの深さや出血の有無で、歯周病の進行程度を調べます。 この検査では歯根の形や、歯石がついているかもわかります。
歯周ポケットの深さ
2mm以下…健康
3mm以下…歯肉炎
3~4mm程度…軽度歯周炎
4~5mm程度…中等度歯周炎
5~6mm程度…重度歯周炎
歯の動揺度検査
ピンセットで歯を触り、ぐらつきの程度で歯周病の進行具合を検査します。歯周病により歯を支えている骨が少なくなってくると、歯が動き始めます。
<歯の動揺度>
0度…生理的動揺
1度…頬舌方向にわずかに動揺
2度…頬舌に中等度、近遠心にもわずかに動揺
3度…頬舌、近遠心、上下も動揺

口腔内写真撮影
お口の中を正確に記録するために、写真撮影をします。
歯茎の色や腫れなど、炎症の程度を記録・観察をします。
定期的に口腔内写真を撮影し記録しておくことで、治療前後の経過もわかりやすいです。
また口腔内の状態を客観的に見ることができるので、ご自身の口腔内の状態を把握でき、セルフケアの向上にもつながります。
歯石除去/ルートプレーニング
歯周病治療において歯石除去・ルートプレーニングとは基本治療であり、歯周病を改善させるうえでとても重要な治療です。
歯の表面に見えている歯石を取ることを歯石除去(スケーリング)、歯茎の中の歯石を取ることをルートプレーニングといいます。
歯石除去は、細菌に汚染された歯の表面がきれいになり、炎症を起こしている歯周組織が治癒しやすくなります。
さらに定期的に歯石を除去することで、歯周病の予防、口臭の軽減などの効果があります。
歯石除去(スケーリング)
歯石取りはスケーラーという専用器具を使用します。
スケーラーには超音波スケーラーや手用スケーラーなどがあります。
超音波スケーラーは先端のチップが高速で振動し、その振動で歯石を除去します。同時に注水機能があり、細菌も効果的に洗浄します。
一方、手用スケーラーは手で器具を動かして歯石を削り、歯の表面を滑沢にします。
スケーラーで歯の表面の歯石やバイオフィルムを除去します。歯石の量にもよりますが、通常1回の治療で終了です。
ルートプレーニング
歯周病が進行して、歯周ポケットが4mm以上ある場合は、ルートプレーニングという治療をおこないます。
ルートプレーニングは、歯周ポケット内にある歯石や、汚染されたセメント質を除去し、歯根を滑沢にします。
ルートプレーニングは歯茎の中をきれいにしていく非常に繊細な治療なので、お口の中をブロックごとに分けて治療を進めていきます。そのため複数回通っていただく必要がありますが、毎回丁寧に確認しながら進めていきますので、ご安心ください。
ブラッシング指導
当院は定期健診の際に、ブラッシング指導をおこなっています。
歯周病を改善させるにはもちろん歯科医院に通っていただくことが大切ですが、患者様のセルフケアがとても重要なのです。
「セルフケアの種類が多すぎてどれがいいか分からない!」とお悩みではないですか?
患者様ごとに歯並びや歯と歯茎の隙間の大きさが異なるため、正しい歯磨き方法も人それぞれです。そのため患者様に合ったホームケアのアドバイスをおこないます。
歯ブラシの持ち方や動かし方、フロスや歯間ブラシなどの使用方法を丁寧にお伝えします。

自分に合った適切な歯磨き方法を習得するには、歯科医師や歯科衛生士からのアドバイスを受け、日々実践することが大切です。
一緒に自分に合った口腔ケア方法を見つけていきましょう。
食生活指導
当院では、患者様の口腔健康と全身の健康のどちらも支援するため、食事指導・栄養療法に積極的に取り組んでいます。
そのため問診の際に患者さまの日常の食生活を確認し、食事が口腔内や全身の健康への影響について詳しくご説明しています。
患者様にお話しいただいた内容をもとに、どのように改善すべきか患者様に合わせた指導をしていきます。
患者様が自分の歯で食事を楽しめるように総合的にサポートいたします。

喫煙指導にも力を入れています。
たばこは、歯周病の原因であることはご存知でしょうか?たばこは歯周病の原因になってしまうだけでなく、歯周病の治療をしても治りにくいことが分かっています。
また、口臭やお口の中の汚れや着色の原因にもなってしまいます。
喫煙によるリスクについてお話させていただきます。
いきなり禁煙をするということは難しいと思いますので、無理なく禁煙できるよう丁寧なサポートと専門的なアドバイスをいたします。

当院の予防歯科の流れ
歯の検査
初めに口腔内全体の状態をチェックさせていただきます。
レントゲン写真で骨の状態や病巣の有無を確認します。お口全体が映るパノラマレントゲン写真を撮影し、必要があれば部分的なものも撮影します。
口腔内のトラブルの原因やリスクがないかを評価します。

次に、以下の項目を確認します。
- 虫歯や歯周病の有無
- 歯石の付着状況
- 歯茎の炎症の有無
- 歯を支えている骨の変化
さらに、患者様のライフスタイルについても確認させていただき、口腔内のトラブルの原因やリスクがないかを評価します。
クリーニング
検査結果をもとに、歯科医師または歯科衛生士がクリーニングをおこないます。
歯石や歯垢を除去し、普段の歯磨きでは取り切れない汚れをきれいにしていきます。
またご自宅でのケアの方法や食生活のアドバイスなどもお伝えします。

メンテナンス
クリーニングのあとは、定期メンテナンスに移行します。
定期的に来院いただき、歯の健康状態を維持していきましょう。
また、ご自宅でのセルフケアの方法や、日常生活において気を付けるポイントなどもお伝えします。
通院の間隔については、お口の中の状態や、患者様のライフスタイルに合わせて相談しながら決めていきます。
当院は治療やクリーニングで「終わり」ではなく、継続的にサポートいたします。

PMTC(自由診療)も行っております!
PMTCとは?
所要時間:30分
治療範囲:全顎(全ての歯)
治療回数目安:1回
治療期間目安:1日
1,000円 ~ 3,000円(税込)

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で歯科医師や歯科衛生士が行う歯面清掃のことです。
専用の機器とフッ素入りの研磨剤を使用して、歯面の清掃と研磨を同時に行います。
自由診療のため、より時間をかけて丁寧に行うクリーニングです。
PMTCの効果
- 虫歯・歯周病を予防:虫歯や歯周病の原因となる歯垢を除去します。さらに歯ブラシでは落としきれない、細菌の膜であるバイオフィルムも除去していきます。
歯の表面がツルツルになるので、汚れが付きにくくなります。
- 口臭予防:口臭の原因となる歯垢を除去するので、口臭の改善と予防効の果があります。
- 審美性の向上:食べ物や飲み物でついた着色を除去することができます。
着色が取れると、歯本来の白さと艶を取り戻しきれいになります。
PMTCはクリーニングなので、全く痛みもなくリラックスして受けられます。
PMTCを受ける際の注意事項
注意事項
・PMTC処置後約30分間は、クリーニングの効果を高めるために飲食を控えてください。
・クリーニング後も、日常生活で着色汚れ(ステイン)や歯垢・歯石が再付着します。
・歯科クリーニングだけでは虫歯や歯周病の完全な予防にはなりません。毎日のブラッシングなどの口腔ケアは継続して行う必要があります。
リスク・副作用
・歯茎の腫れや歯肉炎がある場合、クリーニング中に痛みや出血が生じる可能性があります。クリーニング後には出血は収まりますのでご安心ください。
備考
PMTCは歯磨きをしていても、落とすことの出来ない汚れや、歯垢・バイオフィルムを専門の機器・技術によって除去します。クリーニング後にフッ素塗布を行うことで、より虫歯の予防に効果を高めます。PMTCとフッ素塗布は、併用することをおすすめしております。
健康なお口を長く保ち、笑顔あふれる生活を送るために、ぜひ当院の予防歯科をご活用ください。スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。